株式市況 stock market conditions 2003 12 9
先日、ネット株の下落について、以下のような文章を書きましたが、
ソフトバンクの株価急落の原因は、
もしかすると、信用取引の日々公表等の規制が、「きっかけ」だったのでしょうか。
このような規制が、何日にあったか忘れましたが、
もしかすると、そういう感じもします。
株価というものはデリケートで、
小さな、きっかけでも、変動の原因になる可能性があります。
Tokyo stock market December 5
みんな、慎重になりましたね。
好業績銘柄の押し目買いに徹している感じがします。
それというのも、
個人投資家が、手がけていたネット株が、
10月中旬から11月中旬にかけて、急落したからです。
これは、以前にも、書きましたが、ネット株の急落には、
二段階ありました。
10月中旬の「前期の急落」と、
11月初旬から11月中旬のかけての「後期の下落」です。
「後期の下落」の方が、下落幅が大きかったのですが、
下り坂を下るような下落でした。
しかし、「前期の急落」は、3日間で、今までの上昇をすべて消すような急落でした。
これは、墜落に近かったのです。
後期の下落は、マスコミ報道にあるとおり、
個人投資家の信用取引に絡む「投げ売り」でした。
しかし、前期の急落の原因が、依然として、謎のままです。
この原因が、不透明なので、なかなか強気になれないのです。
ネット株のチャートの形は、
ソフトバンクのチャートの形に似ています。
だから、ソフトバンクの動きを調べれば、わかるはずですが、
今年後半から、東証は、売買手口の情報を、
「情報非公開」としたので、手口からは、わからないのです。
私も、いろいろな人に聞いたのですが、
前期の急落については、やはり原因がわからないのです。
わかっていることは、
突然、売り注文の数量が、今までに比べて、
10倍ぐらいの、大口の売り注文が出て、
相場が、あっという間に、崩壊したということだけです。
相場を、一瞬にして崩壊させた、大口売りの正体が、わからないのです。
こんなことが、ありましたので、
個人投資家は、損害を受け、
さらに、その原因が不透明なので、
なかなか強気になれないのです。
ですから、みんな慎重になったのです。
しかし、10月前半は、みんな強気でしたが、
今度は、みんな慎重になりすぎています。